ORIGINAL PRUSA i3 MK3Sを組み立ててみた

ガジェット

 以前に購入した3Dプリンターはマイナーな製品でメーカーもほぼ活動してない感があってメンテ部品が手に入りそうにないことと、4年使用して色々と不満なところも出てきたので買い換えることにした。今回は、実績があって値段も手頃なORIGINAL PRUSA i3 MK3Sのキット版を購入して自分で組み立ててみた。

購入したもの

Original Prusa i3 MK3S 3Dプリンター $999

 Amazonではよく在庫切れになっているが、本家のECサイトならいつでも購入できる。ただ、2020年4月現在はコロナの影響で出荷まで相当待たされるようで、小型で$349と安いOriginal Prusa MINIなどは半年先まで注文できない状態になっている。

開封

 黒ビニールでラッピングされて届いた。中国からの輸入品ではまず見ない梱包。

 最近購入したものはひどい梱包ばかりだったので、多少箱が潰れていてもまともだと思ってしまう今日この頃。

 中身もきっちり梱包されていて全く問題なし。梱包の仕方も組み立て作業がしやすいようによく考えられている。

 HARIBO(クマ型のグミ)はなんとなく入れられたおまけかと思ったら、組み立て説明書に食べる個数とかタイミングが書かれていたりするので部品の一部らしい。

組み立て

 工具は一通り同梱されているので新たに用意する必要はないが、3Dプリント部品のバリ取りのために小型の棒ヤスリやデザインナイフがあったほうがよい。ニッパーは若干錆びていて、100円ショップで同じものを見た気がする。

 フレーム完成。フレームは金属製で重量感がありしっかりしている。こういう機械はある程度重さが必要。
初めて購入した3Dプリンターは木製の筐体で軽いのに強力なステッピングモーターがついていたせいで、プリント中にがたついて使い物にならなかった。

 ネジ類の袋には確認しやすいように実寸大でサイズがプリントされている。現物合わせをすれば、ねじの長さを間違って使うことがない。

色々な組み立てキットを買ったきたが、ここまで丁寧なものは珍しいと思う。

 Y軸用のステッピングモーター。間違えて使わないようにケーブルタイを兼ねたタグがついていて分かりやすい。

 Y軸完成。プリントベッドにとりつけるベアリングの付け方で角度の指定があったりしてちょっと分かりにくかった。

ベルトの固定部分は3Dプリントした簡易な部品になっているが、よく工夫されていて勉強になった。

 X軸完成。3Dプリント部品の穴がなめらかでないと軸棒が正しく入らないので、棒ヤスリやデザインナイフでバリ取りして様子を見ながら組み立てる必要がある。

あと、Z軸用に2個ベアリングを入れるところで、最初の1個をちゃんと奥まで入れてから2個目を入れなかったら正しい位置に入れるのが難しくなって大変だった。

 Z軸完成。ここも3Dプリント部品の穴をバリ取りして様子を見ながら組み立てる必要がある。うっかり削りすぎるとがたつきや歪みの原因になる。

 ヘッド完成。が、うっかり前後逆にとりつけてしまい、やり直しが大変だった。

ヘッドの組み立ては一番組み立てに時間がかかる工程で、ナットの取り付けがとくに煩わしい。

 電源ボックス、制御基板のとりつけ&結線して完成。制御基板周りのケーブルの取り回しが綺麗にできなくて、制御基板の入ったボックス内はケーブルでごちゃごちゃしていて美しくない。

 プリントベッドは薄い金属製で磁石で固定する作りになっているので、取り外しがしやすく扱いやすい。

 何度か間違ってやり直したりしたので終わるまで丸1日かかった。ちゃんと間違わずにやればもっと短い時間で終わるはず。マニュアルは英語だがそこまで難しいことは書いてないので、英語が読めなくてもなんとかなると思う。

動作確認

 位置合わせや微調整の方法も英語だがガイドブックがついているのでその通りにやっていけば問題ない。

PRUSAのヘッドの位置合わせ(レベリング)はセンサーがついているのでとても楽。昔のものはオートレベリングなんてなくて、試行錯誤しながら高さ調整をしなければいけなかったので面倒だった。

軽く調整しただけでこの程度の出来なので、もう少し詰めてやればもっと精度をあげられそう。

最初の1台はPRUSAで

 機械はスペックと値段で選びがちだが、メーカーがしっかりしているかも重要。Prusa Researchは2012年から3Dプリンターを作り続けている会社だし、PRUSAはRepRapプロジェクトの草分けで幅広く使われていてノウハウも交換部品も豊富。これから1台目に買うならPrusa ResearchのPRUSA MINIがおすすめだと思う。

Haribo time!
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