マルチプロトコル送信機 Jumper T16 Proを買ってみた

ガジェット

 世の中に出回っているドローンの大半は技適マークがなく、付属の送信機(コントローラー、プロポ)を使用すると電波法に違反してしまうが、色々なメーカーのドローンに対応した技適マークつきの送信機を使用すれば技適マークなしドローンでも合法的に飛ばすことができる。今回は、技適マークが付いていてマルチプロトコルをサポートしたJumper T16 Proが売られていたので購入してみた。

購入したもの

Jumper T16 2.4GHz-16CH マルチプロトコル送信機 技適認証済21,387円
7.4V 2Sのリポバッテリー(75mm x 40mm x 20mm以下)1,250円
EACHINE E010 ドローン 2,192円

合計:24,829円

 電源として2Sのリポバッテリーが別途必要になるが、18650 x 2本が使用できる専用のフォルダーも付属している。18650のリチウムイオン電池を買うのなら生電池ではなく、NLAセレクトなどで保護回路付きのものを購入したいところだが、電池の長さが69mmだとフォルダーにぎりぎり入るかどうかなので、2Sのリポバッテリーを購入したほうが無難かもしれない。

開封

 久しぶりに箱が潰れていないガジェットを受け取った気がする。

 T16 Plusという外部モジュール式でジンバルが違うモデルがあるが、箱ではどっちなのか判別できない。T16のロゴが赤字ならPlus、Proならが銀色になっている。

 T16のロゴは銀色だし、外部モジュールもついてないのでProで間違いないらしい。
付属品はアンテナ、USBケーブル、ストラップ、ねじやばねなど予備の補修部品、3Mの両面テープがついた丸いスポンジ、液晶画面の保護シート。
丸いスポンジは18650用の電池ボックスに貼り付けてがたつきを抑えるために使うらしい。

マニュアルなど紙類は一切なし。OpenTXではなくてJumperTXベースだが、Jumperのオフィシャルサイトから英語マニュアルはダウンロードできる。

外部モジュールをつける場所の裏に技適マークのシールが貼ってあった。
Proは外部モジュールがないので、ダミー?の空箱がついている。

 ファームウェア(OpenTX)のバージョンを確認したらT16が正式サポートされたものではなかった。2.3.5以前のファームウェアではT16での不具合が確認されているのでアップデートしたいところ。(JumperオフィシャルではOpenTX 2.3.2らしい)

 モジュールのバージョンも重要で古いバージョン(1.2.1.85より前)だとSDカードからのアップデートができない。詳しいことはこちらに良い説明があるので割愛するが、簡単にはアップデートできないので、購入時に確認できるならしたほうがいいかもしれない。

ドローン選び

送信機に注意

 電波法で問題になるのは電波を送信する装置で、送信機(コントローラー、プロポ)やドローン本体についている映像を送信するカメラモジュール、高度やバッテリー残量などを送信するテレメトリー装置が問題になる。
なので、技適マークなしドローンを購入するときはドローン本体に送信機能がないもの、送信機部分が分離できるものを選ぶ。

OpenTXが2019年12月にJumper T16をサポート

 T16は去年の12月にサポートしたとアナウンスがされていて、最近販売されているT16には殆どJumperTXではなくてOpenTXが入っているらしい。サポートされているプロトコルの一覧はgithubにあるので、購入しようとしているドローンがサポートされているか確認すること。(githubの一覧だけではわからないので色々調べないといけないが)

 今回はテスト用にBanggoodでEACHINE E010をバッテリー3個つきで購入した。ちなみに、E010は国内のラジコンショップで技適マークつきのものが手に入るので、あまり意味はなかったりする。

バインド

 ファームウェアのアップデートは後回しにしてEACHINE E010をバインドしてみる。

①送信機のMDLボタンを長押し
②「MODEL SETUP」画面が表示されるので「Internal RF」をoffからon
③「Mode」を「MULTI MJXq E010」に設定

ちなみに「Module Status」に現在のモジュールのバージョンが表示される。

E010にバッテリーを繋ぎ、「Bind」を選択すると問題なくBindされた。

小型ドローンには多機能すぎるかも

 Jumper社の通信機部門が独立した影響でT16は製造されなくなるという話もあるし、機能を抑えたT8を再販する動きもあるようなので、これから200g以下の小型ドローン用にマルチプロトコルの送信機を買う人はT8のほうをお勧めしたい。
OpenTXサポートの送信機は大手FrSky社製のもあるが、ユーザー無視してアレな方法で競合他社を排除しようとするアレな会社だったりするのでお勧めしない。