FPVドローン(VTX)の開局申請をやってみた

ドローン

 FPVドローンを楽しむためにはアマチュア無線4級以上を取得した上で映像送信機(VTX)の開局申請を行う必要がある。お金を払って代理で書類の準備や申請をしてもらうこともできるが、せっかくなので自分で開局申請をやってみた。

開局申請したもの

Happymodel Mobula6 65mm9,683円
Eachine TX061,329円
Happymodel Whoop_VTX1,559円
Eachine VTX03S1,104円

 いずれもBanggoodで購入。1回の開局申請で複数台申請できるので、独立型のVTXも3つ購入してみた。申請には送信機の構造を図示した系統図というのが必要になるが、海外で販売しているものには付属していないので、自分で現物を解析して書き起こすか誰かに譲ってもらうしかない。

 戸澤洋二技術士事務所の戸澤さんという方から1つ1,100円(税込)で解析済みの系統図を譲ってもらえるので、こちらの解析済み系統図の一覧から購入するVTXを選び、戸澤さんから譲ってもらうのが無難だと思う。

「電波利用 電子申請・届出システムLite」で開局申請

新規ユーザー登録

 電波利用 電子申請・届出システム Liteで新規ユーザー登録を行う。ID/Passwordは登録後すぐに発行されるわけではなく葉書で郵送されてくる。(1週間ほどかかった)

開局申請(まだ送信しない)

 JARDのドローン(FPV)の免許・増設に係る手続参考資料の「ドローン(FPV)の免許・増設記入例」を参考に申請手続きを行う。入力したら送信しないで一旦入力内容を保存(zipでダウンロード)して終了する

 zipで固められた申請内容は次のアマチュア局の保証手続きでそのまま使用するが、申請内容が間違っていると訂正のやりとりで時間がかかるので参考資料をよく見て間違わないようにする。

アマチュア局の保証手続き

 技適マークのないVTX製品で開局申請するためにはアマチュア局の保証手続きを行う必要がある。保証手続きはTSSJARDで手続きができるがTSSのほうが若干安い。今回はTSSに依頼したので保証料は4,800円だった。

 手続きが終わると技術基準適合の保証書(PDF)がメールで送られてくるが結構時間がかかる。自分の場合は2週間で保証書が送られてきたが、1ヶ月以上かかった人もいるようなので、急ぐならJARDのほうがいいかのしれない。

開局申請(今度こそ送信)

 保存した申請内容(zip)を使用して再度申請手続きを行い、技術基準適合の保証書(PDF)を添付した上で送信する。送信が問題なく完了していれば「申請・届出 到達のお知らせ」というメールが送られてくる。

申請手数料 電子納付手続のお知らせを待つ

申請手数料の支払い

 申請内容に問題がなければ2、3週間後に「申請手数料 電子納付手続のお知らせ」というメールが届くので、メールに書いてある手続き方法に従って申請手数料を支払う。今回は2,900円だった。

返信用封筒を送る

 無線局を申請した総合通信局宛てに免許状を送ってもらうための返信用封筒を送る。申請時に免許状の受取方法で窓口や配送業者受け取りにしたときは不要。
宛名書きは封筒記入例を参考にすればOK。

手続きが終わるまでひたすら待つ

 さらに1、2週間すると「申請 審査終了のお知らせ」というメールと郵送で免許状が届く。申請から免許状がもらえるまでだいたい1ヶ月強、系統図や諸々の手数料で11,000円のという感じだった。

やっと遊べる

 今年のはじめにFPVをやってみようと思い立ち、2月にアマチュア無線3級を取得、諸々購入して開局申請が終わるまでに結局4ヶ月弱かかった。免許証と免許状の発行には時間がかかるが、手続き関係はただ終わるのを待っていればいいだけだし、あまり苦労することはなかったと思う。

 ロックダウン中なので外に遊びに行けないが、ロックダウンが終わるまで部屋でしっかり練習して外に自由に出られるようになったら河原や浜辺で飛ばしてみようと思う。

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