植物
タンキリマメ
科・属 | マメ科 タンキリマメ属 |
分類 | つる性草本 |
学名 | Rhynchosia volubilis |
和名 | 痰切豆 |
原産地 | 日本、アジア |
開花時期 | 7〜10月 |
葉の特徴 | 互生/3出複葉 |
用途 | 薬用 |
日本在来種。茎と葉は鎮痛と解熱、種子は喉の炎症に効くとされている。よく似た実をつける植物にトキリマメがあるが、葉の先端がタンキリマメより尖っているので判別できる。
アレチウリ
科・属 | ウリ科 アレチウリ属 |
分類 | つる性草本/一年草 |
学名 | Sicyos angulatus |
和名 | 荒地瓜 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 8〜10月 |
葉の特徴 | 互生/分裂葉 |
用途 | なし、特定外来生物 |
戦後、アメリカやカナダからの輸入大豆に混じってやってきたとされている。駆除が困難な植物で外来生物法により特定外来生物に指定されている。
サルノコシカケ
オレンジ色なのは多分ヒイロタケ。木材腐朽菌であるサルノコシカケが幹にまで出ているのでこの桜はもうダメだと思う。
ノブドウ/ウマブドウ
科・属 | ブドウ科 ノブドウ属 |
分類 | つる性草本 |
学名 | Ampelopsis glandulosa |
和名 | 野葡萄 |
原産地 | 日本、アジア |
開花時期 | 6月〜8月 |
葉の特徴 | 互生/分裂葉/鋸歯 |
用途 | 観賞用、薬用 |
日本在来種。実に寄生虫(ブドウタマバエ、ブドウトガリバチ)が寄生すると青や紫に変化する。根や茎葉を煎じて飲むと滋養強壮・鎮痛効果があり、実は色の変わっていない緑の硬いものを漬けた焼酎や酢は肝臓疾患や胃弱に効果があるとされている。実生、挿木で簡単に増やせる上に強健なので容易に栽培でき、エビヅルと違って雌雄同株なので実も収穫しやすい。
エビヅル
科・属 | ブドウ科 ブドウ属 |
分類 | つる性木本 |
学名 | Vitis ficifolia |
和名 | 海老蔓 |
原産地 | 日本、中国 |
開花時期 | 6月〜8月 |
葉の特徴 | 互生/分裂葉/歯牙 |
用途 | 観賞用、薬用 |
日本在来種。実は酸味・渋みが強いが生食可能。雌雄異株のため雌株でないと結実しない。葉がノブドウと似ているが、成長した葉の裏側は茶色でクモ毛があるため判別できる。ヤマブドウとも似ているが、ヤマブドウの葉は20〜30cmと大きく、深く3烈にはならないので判別できる。葉は止渇・利尿作用、根は腹痛に効果があるとされている。
ゴンズイ
科・属 | ミツバウツギ科 ゴンズイ属 |
分類 | 落葉広葉小高木 |
学名 | Euscaphis japonica |
和名 | 権萃 |
原産地 | 日本 |
開花時期 | 5月〜6月 |
葉の特徴 | 対性/奇数羽状複葉/鋸歯 |
用途 | 観賞用、盆栽 |
ニラ
科・属 | ヒガンバナ科 ネギ属 |
分類 | 草本:多年草 |
学名 | Allium tuberosum |
和名 | 韮 |
原産地 | 日本、アジア、インドなど |
開花時期 | 8月〜9月 |
葉の特徴 | 根生/線形 |
用途 | 食用 |
キクイモ
科・属 | キク科ヒマワリ属 |
分類 | 草本:多年草 |
学名 | Helianthus tuberosus |
和名 | 菊芋 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 8月〜11月 |
葉の特徴 | 対生、互生/単葉(不分裂葉) |
用途 | 食用 |
江戸時代末期に飼料用作物として輸入された帰化植物。生態系被害防止外来種リストに入っており、取り扱いには注意が必要。地下茎に含まれている水溶性食物繊維「イヌリン」は糖質の吸収を抑える性質があり、食後の血糖値を下げる効果がある。また、カリウムも豊富に含んでいるため、ナトリウムを排泄して血圧を下げる効果もある。(キク科アレルギーがない人に限る)
ヒガンバナ
科・属 | ヒガンバナ科・ヒガンバナ属 |
分類 | 草本:多年草 |
学名 | Lycoris radiata var. radiata |
和名 | 彼岸花、石蒜 |
原産地 | 中国 |
開花時期 | 9月〜10月 |
葉の特徴 | 根生/単葉(不分裂葉)/線形 |
用途 | 薬用、獣除け、雑草除け |
中国からの帰化植物ではあるが、いつどうやって日本にやって来たのか不明。日本の殆どのヒガンバナは染色体が基本数の3倍ある「3倍体」のため結実しない。全草にリコリンやガランタミンなど有毒なアルカロイドを含むため、そのまま食べると嘔吐や下痢の症状が出る。一方でこれらのアルカロイドは鎮咳去痰、鎮痛や降圧の薬効があるとして薬として利用されることもある。球根(鱗茎)には10%程度のデンプンが含まれており、毒抜き(すりおろしたものを水に晒して澱粉を取り出し、何度も水を変えながらさらして毒ぬきする)することで食べることができるらしく、江戸時代には救荒食(へそび餅)として普通に食べていたそうな。
マルバルコウ
科・属 | ヒルガオ科・サツマイモ属 |
分類 | つる性草本:1年草 |
学名 | Ipomoea coccinea |
和名 | 丸葉縷紅 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 7月〜10月 |
葉の特徴 | 互生/単葉(不分裂葉)/心形 |
用途 | 観賞用 |
江戸時代に観賞用として持ち込まれた帰化植物。
タカサゴユリ
科・属 | ユリ科・ユリ属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Lilium formosanum |
和名 | 高砂百合 |
原産地 | 台湾 |
開花時期 | 7月〜9月 |
葉の特徴 | 互生/単葉(不分裂葉)単葉/線形 |
用途 | 観賞用 |
大正時代に観賞用として持ち込まれた帰化植物。テッポウユリに似ているが開花時期が遅いこと、外側の花弁に紫色の筋が入ること、葉がやや細いことから見分けられる。繁殖力は高いが連作障害を起こしやすく、しばらくすると勝手に死滅する。在来種のテッポウユリと交雑したり、キュウリモザイクウィルスに汚染されている場合もあるので、野生個体の採取・栽培はおすすめしない。
ヘクソカズラ
科・属 | アカネ科・ヘクソカズラ属 |
分類 | つる性草本:多年草 |
学名 | Paederia scandens |
和名 | 屁糞葛 |
原産地 | 日本、東アジア |
開花時期 | 7月〜9月 |
葉の特徴 | 対性/単葉(不分裂葉) |
用途 | 薬用 |
日本在来種。全草にメチルメルカプタンの前駆体であるペデロサイドを含んでおり、葉や茎などを傷つけると独特の悪臭がすることからこの名前がついた。果実にも臭いがあるが、絞り汁はしもやけ、ひび、あかぎれに効果がある。果実を10倍のアルコールに1週間程度浸し、これにアルコールと同量のグリセリン、倍量の水を加えたものは化粧水になる。
センニンソウ
科・属 | キンポウゲ科・センニンソウ属 |
分類 | つる性落葉低木(つる性草本:多年草) |
学名 | Clematis terniflora |
和名 | 仙人草 |
原産地 | 日本、台湾、中国など |
開花時期 | 8月〜9月 |
葉の特徴 | 対生/単葉(不分裂葉) |
用途 | なし、毒草 |
日本在来種。全草にプロトアネモニンを含む毒草で葉や茎の汁が皮膚に付着するとかぶれ、誤食すると胃や腸が炎症を起こして吐き気や下痢といった症状が現れる。
ムシトリナデシコ
科・属 | ナデシコ科・マンテマ属 |
分類 | 草花(草本):1年草 |
学名 | Silene armeria |
和名 | 虫取撫子(虫捕撫子) |
原産地 | ヨーロッパ |
開花時期 | 5月〜6月 |
葉の特徴 | 対生/卵状長楕円形 |
用途 | 観賞用 |
江戸時代に観賞用として持ち込まれた帰化植物。茎上部の葉の下あたりに粘液が分泌されていて、小さな虫がついたりするが食虫植物ではない。
コメツブツメクサ
科・属 | マメ科・シャジクソウ属 |
分類 | 草花(草本):1年草 |
学名 | Trifolium dubium |
和名 | 米粒詰草 |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
開花時期 | 4月〜7月 |
葉の特徴 | 互生/3出複葉/鋸歯 |
用途 | 観賞用 |
大正時代に観賞用として持ち込まれた帰化植物。
ワルナスビ
科・属 | ナス科・ナス属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Solanum carolinense |
和名 | 悪茄子 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 6月〜10月 |
葉の特徴 | 互生/単葉(不分裂葉)/鋸歯/とげ |
用途 | なし、毒草 |
全草にソラニンを含む毒草で明治時代に帰化植物と確認された。外来生物法で生態系被害防止外来種に指定されていて、アメリカでは「悪魔のトマト」「ソドムの林檎」などと呼ばれている。根を張る上に数センチ程度の僅かな根でも再生してしまうため駆除が難しい。ナス科なので畑に生えるとトマトやじゃがいもで連作障害が発生してしまう。
ヒカゲイノコヅチ
科・属 | ヒユ科・イノコヅチ属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Achyranthes bidentata var. fauriei |
和名 | 日陰猪子槌 |
原産地 | 日本 |
開花時期 | 8月〜9月 |
葉の特徴 | 対生/単葉(不分裂葉) |
用途 | なし |
日本在来種。似たものにヒナタイノコズチがあるが、ヒナタイノコズチは日向を好み、葉に短毛が多くあることや茎が太いことで判別できるらしい。正直よくわからない。この個体は葉に短毛があまりなかったので多分ヒカゲの方だと思う。赤い茎のこぶはノコヅチウロコタマバエが寄生してできる虫えいで「イノコヅチクキマルズイフシ」と呼ばれる。
ムラサキツメクサ
科・属 | マメ科・シャジクソウ属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Trifolium pratense |
和名 | 紫詰草 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花時期 | 6月〜9月 |
葉の特徴 | 互生/3出複葉/鋸歯 |
用途 | なし |
明治時代に牧草としてヨーロッパから輸入された帰化植物。
ニワゼキショウ
科・属 | アヤメ科・ニワゼキショウ属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Sisyrinchium rosulatum |
和名 | 庭石菖 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 5月〜6月 |
葉の特徴 | 互生/線形 |
用途 | 観賞用 |
明治時代に観賞用として持ち込まれた帰化植物。
コマツヨイグサ
科・属 | アカバナ科 マツヨイグサ属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Oenothera laciniata |
和名 | 小待宵草 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 4月〜11月 |
葉の特徴 | 互生/根生 |
用途 | なし |
黄色い花が咲くが萎れると赤く変化する。生態系への影響が大きいとして外来生物法により生態系被害防止外来種に指定されている。早めに駆除しないと匍匐してどんどん広がる。
ヘビイチゴ(Potentilla hebiichigo)
科・属 | バラ科 キジムシロ属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Potentilla hebiichigo |
和名 | 蛇苺 |
原産地 | 日本、アジア |
開花時期 | 4月〜6月 |
葉の特徴 | 互生/鋸歯 |
用途 | 薬用 |
4~6月ごろに黄色い花が咲き、赤色で球形の実がなる。葉は互生で鋸歯状。先が尖った葉で花や実が小さいものはヤブヘビイチゴという別種。可食だが、実は食感が悪く味もしない。実を焼酎などで漬けたものはかゆみ止め(湿疹・ヤケド・フケ・頭皮湿疹等)、全草を乾燥させたものは咳止め、解熱剤になるそうな。
ヌルデ
科・属 | ウルシ科 ヌルデ属 |
分類 | 落葉小高木 |
学名 | Rhus javanica |
和名 | 白膠木 |
原産地 | 日本、アジア、ヒマラヤ |
開花時期 | 8月〜9月 |
葉の特徴 | 互生/奇数羽状複葉/鋸歯 |
用途 | 薬用 |
8月にクリーム色の花が咲く。葉軸が翼のようになっているのが特徴。雌雄異株。幹を傷付けることで採取される白い樹液はウルシのように器の塗料にしたらしい。葉にヌルデシロアブラムシが寄生して虫こぶを作ることがある。虫こぶはタンニンを多く含み、お歯黒や染料、皮なめしに使用された。枝葉に触れたぐらいではかぶれることはないが、虫こぶや白い樹液はかぶれることがあるので注意。
不可食。実に付く白い結晶はリンゴ酸カルシウムで舐めても問題ない。食塩の代替にできるぐらいしょっぱい。
アカメガシワ
科・属 | トウダイグサ科 アカメガシワ属 |
分類 | 落葉高木 |
学名 | Mallotus japonicus |
和名 | 赤芽柏 |
原産地 | 日本、アジア |
開花時期 | 6月〜7月 |
葉の特徴 | 互生/単葉(不分裂葉) |
用途 | 薬用 |
新葉には赤い鱗片があり赤く見える。6月に黄色い花が咲く。雌雄異株。可食。若葉は天ぷらや和え物、おひたしにする。樹皮や葉はお茶(アカメガシワ茶)にして飲んだりもする。アカメガシワに含まれるベルゲニンという苦味成分は胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果があるそうな。
オオキンケイギク
科・属 | キク科 キンケイギク属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Coreopsis lanceolata |
和名 | 大金鶏菊 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 5月〜7月 |
葉の特徴 | 互生/根生 |
用途 | なし |
花はコスモスに似ているが、コスモスと違って秋ではなく5~7月に黄色い花が咲く。花びらの付け根が赤茶色をしたものや八重咲きになっているものもあるらしい。
平成18年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止されている。
近所の家の庭に植えられているのを見かけたのだが、違法(栽培すると1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金)だと教えてあげた方がいいんだろうか。
一応食べられるらしいが、特定外来生物になっていて扱いが難しいので採取はやめた方がいいと思う。
コウボウムギ
科・属 | カヤツリグサ科 スゲ属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Carex kobomugi |
和名 | 弘法麦 |
原産地 | 日本、アジア |
開花時期 | 4月〜6月 |
葉の特徴 | 互生/根生 |
用途 | なし |
カヤツリグサ科スゲ属の多年草。高さ10~20cmの多年草。長く匍匐茎を延ばして群生する。葉は黄緑色でつやがあり、厚みがあって硬く、先端へと細まって巻く。縁にざらつきがある。雌雄異株。葉鞘の繊維が筆を作るのに使われた事からコウボウの名前がついたとか。根や種は可食らしい。
ハマヒルガオ
科・属 | ヒルガオ科 ヒルガオ属 |
分類 | 草花(草本):多年草 |
学名 | Calystegia soldanella |
和名 | 浜昼顔 |
原産地 | 日本、オーストラリア、アメリカ |
開花時期 | 5月〜8月 |
葉の特徴 | 互生/単葉(不分裂葉)/匍匐 |
用途 | 薬用 |
匍匐性植物で茎に毛はなくなめらか。葉色はつやのある緑で厚みがあり、腎心形。5~8月にピンクの花が咲く。可食かどうか不明。ヒルガオと同様に若芽や花、根は食べられるという話もある。ヒルガオは薬用植物で全草を乾燥したものは利尿、強精強壮、疲労回復、糖尿病、高血圧予防の効果があるそうな。
海の生き物
イワガニ(Pachygrapsus crassipes)
イワガニ科に分類されるカニの一種で外洋に面した岩礁海岸に生息する。可食。可食部は少ないが良い出汁がとれるらしく、みそ汁やパスタにすると美味いそうな。