昨年12月にOpenTXがJumper T16 Proのサポートをアナウンスをして以降、OpenTXを載せたT16 Proが販売されるようになっているが、2.3.5以前のバージョンには重大なバグ(緊急リブート時にパラメーターが適切に保存されない問題)があるそうなので2.3.5にアップデートしてみた。
OpenTX Companionのセットアップ
まず、OpenTX Companion 2.3.5-Windows Installerをダウンロードしてインストールする。
初回起動時には送信機の設定を促されるので、適宜設定する。
ビルドオプションはnoheli,lua,internalmultiの3つでOK。最初にインストールされているファームウェアにはppmusとflexr9mも入っているが、重要でもないので入れなくてもよいと思う。
- ppmus : PPM信号をミリ秒で表示
- flexr9m : R9M外部モジュールを使用する
初期スティックモードはモード2、初期チャンネルマップはAETRがおすすめ。
「ファームウェア ファイル名にバージョン番号を追加」を選んでおくと管理がしやすいのでおすすめ。
既存ファームウェア/SDカードコンテンツのバックアップ
T16 Proをbootloaderモードで起動してUSBケーブルでPCに繋ぐ。bootloader modeにするにはT1,T4スイッチを内側に倒しつつ電源ボタンを長押しする。
ファームウェアのバックアップは「読み込み/書き込み」メニューの「送信機からファームウェアを読み込み」を選択して行う。
SDカードはUSBドライブとして認識されているので、コピペで丸ごと保存しておく。
ファームウェアのダウンロード
「ファイル」メニューの「ダウンロード」からファームウェアをダウンロードする。
「ダウンロード ファームウェア」を選ぶとビルドオプションで選んだファームウェアがダウンロードされる。
「ダウンロード SDカード」を選ぶとブラウザが起動してダウンロード先のページが表示されるので、そこからOpenTXのバージョンにあったファイルをダウンロードする。(2.3.5ならsdcard-480×272-2.3V0025.zip)
ファームウェアのアップロード&アップデート
左側メニューの「送信機にファームウェアを書き込み」を選択する
先ほどダウンロードしたファームウェアが選択されているので、そのまま書き込みを選択。書き込み完了の表示がでたらアップデートは終了。
SDカードコンテンツのアップデート
まず、SDカードに書き込まれている既存のファイル/フォルダをすべて削除する。次に先にダウンロードしておいた新しいSDカードコンテンツ(sdcard-480×272-2.3V0025.zip)を展開してそのまま全部SDカードにコピーする。
通常は問題ないが、初回起動時に「MODELS」「RADIO」ディレクトリが作成できずに失敗することがあるので、事前に2つのディレクトリを作成しておく。
付属のSDカードは質がよくなくて時々書き込みエラーが出たりするので、2GBぐらいで全然構わないので新しいものに交換するのがおすすめ。
Multiprotocol Tx Moduleのアップロード
必須ではないが、Multiprotocolのアップデートを行うためにgithubからモジュールファイルをダウンロードする。v1.3.0.53だとEACHINE E010のバインドが切れたりつながったりで安定しなかったので、1つ下のv1.3.0.47にした。ダウンロードしたファイルはSDカードの「FIRMWARE」フォルダに格納する。
再起動
一通り終わったらUSBケーブルを抜いて送信機を再起動する。送信機右下のクルクル回る縦長スイッチ(以下ENTER)で「EXIT」を選択すると再起動が始まる。再起動時にmodelファイルや送信機の設定ファイルがないとワーニングが出るがそのまま飛ばす。
キャリブレーション
初回起動時にジンバルのキャリブレーションを促されるので設定する。最初にセンターポジション、次に移動範囲のデータを取るので適宜設定する。(「ENTER」を押す→レバーを中心にして「ENTER」を押す→レバーを上下左右にグリグリして「ENTER」を押す)
Multiprotocol Tx Moduleのアップデート
- 送信機左側の「SYS」ボタンを長押しして送信機の設定画面を開く
- 「PAGE」ボタンを1回押してSDカード画面を開く
- 「FIRMWARE」フォルダで「ENTER」ボタンを1回押すとアップロードしたモジュールファイルが見えるので、そのファイルを選択
- 「ENTER」ボタンを長押しして「Flash Internal Multi」を選択するとアップデートが始まる
モデルや送信機設定をし直す
OpenTX Companionか送信機上で各種設定をやり直してアップデート終了。モデルの設定はまた別のところに書く予定。
失敗すると文鎮化するので気をつけよう
作業は難しくないが間違ったファームウェアを使用したり、アップデート中に送信機の電源が落ちたりすると二度と起動しなくなったりするので、送信機のバッテリー残量の確認やファームウェアファイルが適切かの確認はしっかり行った方が良いと思う。