技適が通ったものはKSYが出すそうだが発売日は未定らしい。色々パワーアップしているが、まず電源がUSB Type-Cになったのがうれしい。
詳細は本家ページに書いてあるがざっと要約してみる。
特徴
- CPUは1.5GHz クアッドコア 64-bit ARM Cortex-A72 (型落ちだけど悪くない)
- メモリは1GB/2GB/4GB(LPDDR4 SDRAM)の3種類
- 有線LANはなんちゃってじゃなくて普通のGigabit Ethernetに
- Bluetoothが4.2から5.0に
- USB 3.0が2つ、USB 2.0が2つになった(青色のコネクターが3.0)
- HDMIはmicro HDMIにコネクターを変更。口が2つになって4Kのデュアルモニターをサポート(デュアルだと4K@30Hz、シングルだと4K@60Hz)
- GPUがVideoCore4から最新のVideoCore6に変更
- 4Kp60(HEVC H.265)のハードウェアデコード
- 下位製品と互換性あり(GPIOはそのまま)
CPU
Raspberry Pi 3 Model B+はCortex-A53のクアッドコアの1.4GBだったので2世代ほど進んだ感じ。型落ちと言えばそうだが、省消費電力だし悪くない選択。
メモリー
1GB、2GB、4GBの3つのラインナップにしたようだが、1GB/4GBの2つで良いような気もする。LPDDR2からLPDDR4に変わったので、メモリのI/Oは倍以上になるんじゃないかと思う。
有線LAN
RPi3 Model B+は Gigabit Ethernet over USB 2.0 とかいうやつで300MbpsのGigabit(笑)みたいな感じだったのが、理論値1,000Mbpsの普通なGigagit Ethernetになった。
無線があれば有線はいらないって言う人もいるかもしれないが、フォグコンピューティング的な使い方だと有線があったほうがいい。
Bluetooth
最近ではBLE5の機器も普通になったし、 IoT向きで通信距離が4倍、消費電力も下がるしナイスな選択。
USB
2つだけUSB3.0になった。PCでもUSB3.0機器を繋げて使ったことはないが、外付けで大容量ディスク繋いだりするのにはいいかも?
ビデオ出力
GPUが VideoCore6になった恩恵だと思うが、4Kでデュアルまで対応しているは面白い。4K 30Hzが2つあればVRゴーグルみたいなものもできそうな気がする。
4Kp60(HEVC H.265)のデコードができると画像認識とか動画処理も捗りそうな感じ。
電源
micro USBで推奨電力12.5W(2.5A)だったのが、USB Type-Cに変更になって15W(3A)になった。電源選びは楽になると思う。重い処理させるなら電源は大きめにしないと不安定動作になるだろうし、よい変更だと思う。
officialのアダプターも出すそうでコンセントが North American (type A) なら使えると思う。 個人で使う分には違法ではないが 、<PS>Eマークがないものを日本国内で転売したりオクに出して売ったりすると違法。
互換性
HDMIのコネクターが増えたり小さくなったりとかはしているが、GPIOは同じで今まで使っていたHATはそのまま使える。RPi4用に買い替えたりとかしなくてよいので助かる。
その他
- Raspberry Pi 4 Desktop Kit:日本だと\15,000ぐらいになる?KSYから出ない気もするし日本では買えなさそうだが、諸々全部揃うので初めて買う人にはいいかも。
- Raspbianアップデート:7月にリリースされるDebian 10 Busterベースになるそうな。早い。
- どうでもよいが、ケーブルもアダプターも日本は高い気がする。
- The Official Raspberry Pi Beginner’s Guide の表示がかわいい